世の中では、中高年になっても結婚をしない人が増えています。中高年とは50歳以上の男女を指しますが、その未婚率は男性が20.3%、女性が11.4%です。

参照:平成27年国勢調査
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/pdf/gaiyou1.pdf

ただ、増えているとはいえずっと独身でいたいと思っているかどうかはまた別の話です。一度も結婚をしないで50歳を過ぎても、素敵な人と出会えたら結婚したいと考える人は大勢います。

また、様々な事情で離婚をして独身となった人も再婚したいという願望を持つものです。
そこで今回は、中高年の結婚について、気をつけるポイントや良い人と出会うための方法などについて解説していきます。

1. 相手を探す前に知っておきたいこと

この項目では、結婚に向けて動き出す前に知っておいたほうが良いポイントについてご紹介します。

1-1. 中高年の結婚のポイント

①生活が変化することがより大変となる年代である

中高年の結婚となると、それまでの1人での生活に慣れきっていて恋人と一緒に暮らすということが上手くイメージできていないケースが多くあります。
「こんな生活になるとは想像していなかった」となりやすいのは勢いで結婚をしてしまった若者ばかりではありません。独身生活や両親などとの生活が長い中高年の方も、陥りやすい状況だといえます。

②相続の問題が現実的になってきている

若いときの結婚では、あまり自分たちの財産の問題を考えることは少ないですが、中高年の結婚の場合では、相手または双方に子どもがいる場合などには特に問題となりえます。

③経済的な側面がより重要となる

中高年の結婚の場合、どちらも仕事をそのまま続けたほうが良いというのが一般的です。これは、特に女性にとって言えます。若いときは、高収入か安定した人と結婚をして自分は専業主婦でラクチンな生活を送ろうなどと考えがちですが、中高年の結婚の場合は現状の生活を続ける方がスムーズに結婚生活を送ることができます。

③-A:仕事の継続が安全
結婚を機に仕事を辞めたり変えるという失敗をする人がいるようです。中高年の場合は、転職先が無かったり、転職によって給料が下がるなど、よりリスクが高いと言えます。
また、特に中高年で結婚をする女性はそれまで仕事を頑張ってきたケースが多いです。職場で中高年で結婚するとなると、説明など大変なこともありますがやはりそのまま続けることが安全です。
相手に安定した収入があっても、何があるか分かりません。考えたくはないですが、相手が不倫をするかもしれないし、怪我をして入院をするかもしれません。
その場合、自分が仕事をしていると強くいられますし、単純にお金の面での憂慮がなくなります。特に中高年の場合には、夫婦共働きが理想です。

③-B:年金生活でも働いたほうが良い
年金での生活だから働かなくて良いということではありません。身体に問題がないのであれば、外に出て働いたほうがお互いのために建設的です。お金を稼がなくても、趣味やボランティアなどで別の世界を持っていると、結婚による過度な依存を避けられるという良い点もあります。

1-2. 自分の考え方を整理しておいたほうが良いこと

(1)変化を受け入れるマインドセット

結婚相手がそれまでお付き合いをしていてよく知っている人だと思っていても、いざ結婚をして一緒に暮らしてみると、新たな面が色々と見えてきて戸惑ってしまうことがあります。これは若年での結婚でも同じことが言えますが、特に中高年では各個人のパーソナリティーが確立しきっていることもあり、より発生しやすい問題です。
特に、それまで1人で生活をしていた人は他の人と住むことがストレスになってしまうことがあります。先の結婚ポイント①とも対応しますが、あらかじめ「生活に大きな変化が起こるもの」だと覚悟をしておくことが大切です。

(2)相続の問題を解決しておく

これは、先の結婚のポイント②で示したとおり、特に子どもがいる場合には、結婚によってトラブルが発生してしまうケースがあります。
ドラマのような骨肉を争う相続問題、とまではいかなくても、配偶者どうしの身内で財産争いが起こることはあります。子どもたちや親族と結婚前には話し合いの場を設けたり、弁護士などの専門家に相談したりして、解決策を見出しておくことが大事です。

(3)経済的な価値観

結婚のポイント③に対応して、経済的な面についての心構えも必要です。それこそ、よく大事だといわれるのがお金に対する価値観です。

(3)-A:お金の価値観の具体例
たとえば、あなたがランチに1,000円以上はかけたくない人だとします。

ある日、夫婦で有名なホテルに行き、コーヒーを頼んだらそれだけで1,000円かかったとします。
このとき、「料理はおいしいけれど、コーヒーだけで1,000円取られるから、ああいうお店は特別な日じゃないと行きたくないよね」とパートナーに言われたとします。

こういった細かいことでも、これは1つのお金に対する価値観です。これに同意する人もいれば、「おいしいものが食べれるなら、コーヒーが1,000円でも全然良い。普段使いしたい」と思う人もいます。
このようなことは、お付き合いの期間ではお互いが素を出さずい見えないということがあるポイントです。

(3)-B:結婚により価値観の違いが浮き彫りに
特に女性は、経済的に余裕を持ちたくて結婚を考える人がいます。そういった人は男性から食費を抑えるような言葉を聞きたくない、と考えます。

恋人同士で1週間や2週間に1回会う関係だと、男性も毎日ではないので多少高いと思っても我慢することが多いものです。しかし、結婚して毎日会うことになると、節約をしたくなるということがあります。

このとき、金銭感覚の価値観の違いが発生します。これにより結婚生活が上手くいかなくなる可能性が高くなります。事前に相手の価値観、特に経済的な面については知っておいて、それを許容できるかどうか、しっかりと整理をしておかなくてはなりません。

(4)男女の性生活

特に男性は、男女の性的な関係を求めているケースが非常に多いようです。一方で、女性は子どもを作る目的じゃなければ性行為はしなくても良い、あるいはあっても1ヶ月に1回くらいで良いと考えていることがあります。

男女ともにこの考えの違いが起こりうることは知っておきましょう(特に男性の場合)。結婚前は月に1、2回会う関係で、会えば必ず男女の関係になっていた、という場合には要注意です。

結婚後、男性側が毎日でも性行為をしたいと思っていた場合、女性側が求められることにストレスを感じてしまうケースがかなり存在するようです。

性に対するスタンスの違いも、あらかじめ相手の考えをよく知っておき、整理をしておくことが必要です。

(5)仕事

共働きを続けるのかどうか決めてきましょう。基本的には、男女ともに仕事を続けたほうが安全なのは前述したとおりです。

(6)家事

相手に家事をさせたいのか、自分ができるから相手には求めないのか、そのあたりついても整理しておくべきです。

(7)居住する家

家は、できれば持ち家に住むのが安全ですので家を持っている相手を選ぶということも良いことです。相手が持っていない場合でも、新居を2人で選ぶのも良いことではあります。
ただし、借家だとずっと住める補償もないですし、年齢を重ねていくなかで余計なストレスを避けるためにも、やはり持ち家があることが望ましいです。

(8)離婚理由

離婚経験がある場合、結婚前には必ずその理由を話すのがマナーです。相手がどんな理由で離婚をしたのかは、興味がないそぶりをしている人でも、やはり気になっているものです。
このとき避けたいのは、離婚相手の悪口を言うことです。完全に相手が悪かったとしても、なるべく悪く言うのは避けましょう。

(9)生活様式

結婚後、どういう生活を送りたいかをお互いに整理しておくことが大事です。
趣味を一緒に楽しんだり、テニスなどスポーツに興じたり、何を一緒にやってみたいか、ということをイメージして話すのが、結婚後、こんなはずじゃなかったという事態を避けることにつながります。

1-3. 中高年の結婚状況を知る

楽天オーネットの調査(50歳~69歳の独身男女420名が対象)で、「現在あなたは異性のパートナーがいますか?」との質問に、「パートナーがいる」と答えたのは、16.6%でした。

そのうちの9.7%が「事実婚」で、35.5%が「通い婚」、45.2%が「恋人」という関係です。

このように、今では必ずしも結婚という方的な形を重視せず、趣味や休みの時間を一緒に過ごすパートナーが欲しい、というよりフランクな関係を選ぶ人が多くなっています。

参考:楽天オーネット 中高年の恋愛・結婚に関する意識調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000022091.html

(1)中高年での結婚したい人が考えていること

「残りの人生をともに過ごすパートナーが欲しい」というものです。さらに「趣味を一緒にできる人が欲しい」と考えている人も多くいます。女性でよくあるのは「経済的安定が欲しい」という意見も多いようです。

(2)ライバルが考えていること

趣味を一緒に楽しみたいと考えている人が多いことから、共通の趣味を武器にして出会いを求める方が多いようです。実際に、共通の趣味を通じて知り合うと、話が合うので仲良くなりやすく、結婚後も趣味を一緒にやって楽しめる傾向があります。

2. 中高年の出会いと結婚の良い事例、悪い事例

2-1. 良い事例

良い事例を見ることでイメージを持っていくことも重要です。
1つの事例として、インターネットのサービスからプロフィール検索をして、良い人と巡り会えたという事例をご紹介します。
この方が利用したサービスでは、ネットで気軽に相手の顔写真から良い人を見つけられるシステムでした。
ほとんど一目ぼれのように出会った人と、夜から朝まで電話をしたり、デートを重ねたりして、結婚にいたりました。このように、中高年も若い人顔負けの恋愛をして幸せな結婚にいたることがあります。

参考:プレ婚 運命的!中高年バツイチの婚活成功事例
https://www.pre-kon.net/post-805

2-2. 悪い事例

悪い事例を見て、同じようにならないように心がけましょう。

相手の条件ばかりに目を向けて、幸せな結婚をできない人の事例です(この事例は女性の事例です。)専業主婦になりたい女性で、出会って間もない頃に、「年収はどれくらい? ボーナスは?」と聞いたそうです。
他にも、「大学はどこ?」、「身長正確に教えて」、「これから家を買うつもりはある?」、「親の面倒は見るつもり?」など、特に条件にとらわれた質問ばかりをすると相手はひいてしまいます。
このように、男女ともに条件に固執すると、上手くいくものもいかなくなる例が多いです。

2-3. 失敗する事例に共通すること

(1)保身のための条件連呼は失敗する

結婚後のことを考えると相手の年収や持ち家は大事ですが、あまり条件ばかりに捕らわれていると結婚後に予期せぬ事態が発生した場合に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高くなります。
根底に、相手への愛情がなければ幸せにはなりません。

(2)自分がされたときのことを考えていない

もしも相手の男性から、「結婚してもずっと綺麗でいられる?」、「料理はできるよね?」、「仕事やめないよね?」、「今まで何人くらいと経験あるの?」などと聞かれたどうでしょうか。
大抵の女性は、その時点で萎えるはずです。実際に結婚後に綺麗でなくなったら、料理をしなかったら、仕事ができなくなったら、実はかなり経験があることがバレてしまったら、その男性との関係が破綻するのは目に見えています。
このように、男女ともに条件に固執すると、上手くいくものもいかなくなる例が多いと言えます。

参考:ラポールアンカー【残念な婚活事例集 Vol.6】結婚相手に条件しか求めない女性の末路とは? 

3. 中高年の結婚に関する、知っておきたいこと

3-1. 子どもへの説明が大事

パートナーに子どもがいる場合には、相続財産など色々な事情によって反対される可能性があります。それらの問題を解決することは難しいことですが、そうであっても放置せずに子どもに前もって話しておくことが必要です。
もちろんですが、男性よりも女性のほうに子どもがいるケースが多くあります。平成28年度の調査では、母子家庭の世帯数は123.2万件となっています。

参考:厚生労働省 平成28年度 全国ひとり親世帯等調査の結果
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000188138.html

(1)養子縁組はよく考えて

相手の女性に子どもがいる場合「女性の子供を養子縁組して欲しい」といわれることがあります。
このとき、安易に養子としてしまうと、法律上その子どもに相続権が発生します。
自分の築きあげてきたものや父や母から受け継いだ財産が、血のつながりのない子どもに承継される可能性が出てきます。
養子縁組については、パートナーに対する愛情だけではなく、その子を愛せるかどうかが判断の分かれ目だといえます。しっかりと子供本人と話し、お互いが検討する期間を持ってから決定するようにしましょう。

(2)税金で大きく得をしないこともある

結婚をすると、税金面で得をすると考えている人がよくいますが、これは必ずしも正しくない場合があります。夫婦になって得をする制度として代表的なのは「配偶者控除」です。

■配偶者控除には条件がある
この配偶者控除を受けるためには、夫婦の一方が専業主婦(主夫)であるか、パート(アルバイト)で働いているなど、所得が一定より低いことが必要です。普通に社員や公務員として働いている場合には配偶者控除は適用されません。

中高年の結婚の場合、結婚後もそれまでの仕事を引き続きするケースが多いですし、そのほうが良いのは既に指摘したとおりです。となれば、配偶者控除は適用されないパターンが多くなりますので税金面での優遇は期待できないと考えましょう。

配偶者控除が適応されなくても、多くの場合結婚によって世帯収入が増えますので、そういった意味では生活が楽になる事例もあるようです。

(3)年金の少ない女性には結婚が有利

老齢厚生年金の平均受給額は男性が約16万、女性が約10万です。

厚生年金保険・国民年金事業の概況
https://www.mhlw.go.jp/content/000453010.pdf

一方で、単身者の月額の家計は約15万です。

参考:総務省統計局 家計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1

このデータからも、女性が1人で老後を過ごすには年金だけでは厳しいのが現実です。

さらに自営業の方などは国民年金だけの受け取りとなるため年金は約5万程になります。年金受給額は、今後右肩下がりになると予想されています。
この状況を考えると、やはり中高年の結婚による経済的な意味での補填は非常に大きなメリットだといえます。

4. 出会う方法

4-1. マッチングアプリ(Jメール)

(1)アプリについて

18年と長い運営実績を持っています。会員数も600万人を超えていて大手のアプリだといえます。
24時間365日のサポートがあるので、安心して利用可能です。
出会いたい地域や年齢、性別などを設定して詳細な検索ができます。ピンポイントで出会いたい人を探せるマッチングアプリです。

(2)料金

女性は無料で利用できます。
男性は、メッセージの返信など特定のアクションをするのにポイントが必要になります。1pt=10円で購入します。
初回登録特典で、1,000円分のポイントがもらえますので、無料の中で試しに使ってみて中高年にどういった登録者がいるか確認してみることができます。

(3)メリット

Jメールは、数あるマッチングアプリのなかでも女性が多いという特徴があります。女性が少ないところでは、対応としてサクラを使う傾向があります。1人と上手くいかなくても、また別の人にトライできるので、総じて出会いやすいのが魅力です。
もちろん女性は無料で利用できるので、出会うまでのコストがかかりません。

(4)デメリット

女性は無料で使えますが、男性は他の無料マッチングアプリよりもコストがかかります。例えば、メッセージの返信に使うptはマッチングアプリの相場の50円と言われていますが、Jメールはそれよりも高く70円かかります。
また、基本的に出会うまではメッセージを返して仲良くなっていく必要があるため、このやり取りを負担と感じる方には使いにくいツールです。

4-2. 結婚相談サービス(楽天オーネット)

(1)サービスについて

2018年の実績で12,022人の方が成婚に至っています。年間で20,000人以上の方が新たに登録しています。
プロフィール検索や写真検索、リアルでのパーティーに参加し出会うことができます。さらにデータマッチングやコーディネートサービスにより出会う確率が高まるのも結婚相談サービスの良いところです。
データマッチングはあらかじめ200項目に及ぶ条件を設定しておき、随時マッチした人をメールで知らせてくれます。コーディネートサービスとは、専門のスタッフが相性の良い人を紹介してくれるものです。

(2)料金

■初期費用 100,000円
(入会金 36,000円 / 活動初期費用 70,000円)

■月額費用 13,900円

■その他かかる経費
・成婚料 無料
・お見合い料 10,000円

マッチングアプリなどよりは高額になりますが、結婚という人生の大きな決断をサポートする費用と考えれば半年使っても20万円程度となり、それほど高くはないと言えるでしょう。
また上記は楽天オーネットの費用例ですが、これは一般的な結婚相談所を利用するには安い金額ですので、他の結婚相談サービスを利用する場合は必ず最初に、初期費用と月額費用を確認して契約書を確認してから入会するようにしましょう。

成婚料が無料なのは大きいと思われます。普通の結婚相談所(仲人型)だと、初期費用と月額費用の他に15万円以上はかかってくるのが一般的です。

(3)メリット

結婚チャンステストや、料金シミュレーション、マッチングシミュレーションなどのサービスにより、出会いのイメージを持ちやすいと評判を集めています。
結婚チャンステストは、自宅で気軽にできるマッチングです。マッチングシミュレーションは、支社に行って、より詳細なプロフィールが見られます。
料金シミュレーションは、性別や年齢、婚活プランなどの簡単な質問に答えれば、成婚までの料金が知れます。

(4)デメリット

やはり結婚相談所ですからマッチングアプリのJメールに比べると料金が高くなります。
成婚までにかかるコストがかかってしまうことが難点です。

5. まとめ

今回は、中高年の結婚について特に気をつけたほうが良いポイントや、おすすめの出会うツールについて解説してきました。
特に結婚は自分たちだけの問題ではなく、相手の子どもや親族にとっても大きなことなので、そこに対する配慮が必要です。
この記事を参考に、念頭に置くべきことを理解したうえで、効率的に出会い、幸せな結婚生活を送れるように努力していきましょう。